20歳の初心だった頃に…
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私が二十歳の時のことです。(数年前)
就職、一人暮らし、夏に初めて彼ができ、三ヶ月で別れ、といろいろあった年の冬の事です。
目が悪い私は、ひとりでメガネを買いに行きました。
大きなデパートのめがね屋さんで見ていると、後ろからソフトな声で、
「どんなタイプをお探しですか?」
店員さんです。
スーツを着て清潔な雰囲気の30歳くらいの人。
買うつもりですから、いろいろ相談にのってもらいます。
詳しいし、話がうまい。
まあそれが仕事ですもんね。
私の目はかなり複雑で、コンタクトもあわないし、苦労してました。
視力はそんなに悪くは無いんですが、
「そうしたら、機械じゃなくて、直接測りましょう「
と三つ並んだ検眼室の一番奥へ、案内されました。
入って遮光カーテンをシャッと。
暗い中で、トークしながら、時々笑わされながら、検眼。
顔も近づくし、かけたりはずしたりで、顔に指がふれるし、男の人とは思えない、綺麗な指です。
2時間もいたんです。
検眼室に、
「メガネいやなんですよ~」
というと、
「凄く似合うかけたほうがいいよ。」
と、まあめがね屋さんですからねw
あ、私は、身長161cm45㌔、黒髪ストレートロングそしてメガネです。
とにかく感激したのは、ピッタリのメガネを作ってもらえたこと、今まで一度もなかったんです。
技術持ってる人ってすごいなと。
数日後できあがって取りにいって、その時その人はいませんでした。
その夜のことです。
家に電話がかかってきました。
その人からです。
電話番号、住所、氏名、年齢、すべてメガネを買うときにおしえてあります。
彼は、
「取りに来てくれた時、いなくてすみませんね。どうですか」
「もうすっごくいいです!」
「そう、良かった」
声がよくて、話が面白いので、そのまま話し込んでしまい、
「休みの日に一度会わない?」
と言われて、OKしました。
ええ、そうです。
私は世間知らずのおバカさんです。
数日後、近くの喫茶店で会いました。
実は、大人で、優しくて、お兄さんみたいとか思ってたんです。
外見はあまり好みじゃない。
おしゃれすぎるんです。
ワイルド系がほんとは好み。
でも、とにかく声がいい。
×いちの独身と知りました。
家まで送るといわれ、断ったけど、住所知られているし、車で送ってもらいました。
その後も彼のマンションの一階にある喫茶店で一回会って、私のほうはお友達モードです。
夜電話もちょくちょくかかってくるようになりました。
そんなある夜のこと、10時位に電話があって一時間半くらい話し込み、その間彼は電話の向こうでずっと飲んでました。
氷の音が聞こえます。
でも、口調とか全然変わりません。
次から次から話題が豊富で飽きないんです。
ところが、
「そろそろ切らなくちゃ」
と言うと
「明日休みでしょ?俺も休みだから、もっと話そうよ。いや、なんだか会いたくなった。行っていい?」
なんですって!お兄さん
女子高、短大出で、おくての私は夏にやっとHしたばかり、しかも2回だけ。
これから、来る?とんでもないです。
お兄さん。
「だめですよ。困ります」
「いや、行く」
ガチャリ受話器が置かれました。
ま、まずい。どうしよう。
はい、すさまじく世間知らずです。
そのころ私は、お金も無かったので、二階建てアパートの一階角部屋に住んでました。
玄関は全部外に付いているあれです。
安アパート。
無用心ですよね。
ほんとに。
30分ほどしてから、ピンポーン。
「ゆかり(仮名)ちゃん~開けて」
「ど、どうやって来たんですか」
「地下鉄」
「ダメです。帰ってくださいよ」
「もう、地下鉄ないもの」
「タクシーで帰ってください」
「お金、一銭も持ってない!」
威張るか普通、そんなこと。
けっこう私、必死です。
絶対、家にあげるわけにいかない。
あげたらあれだ、H、オッケ~って事になっちゃう。
家の中が汚いわけじゃないですからね。
ここんとこ強調しておきます。
30分くらい押し問答したでしょうか。
お兄さん酔ってるから、聞き分けが無い。
「お金、貸しますから、タクシーで帰ってください」
「いやだ。帰らない、ここで寝る」
玄関の外で、ズルズルとくず折れる音。
待ってください。
冬ですよ。
外ですよ。
死にますよ。
今、思えば、入ってもらえば、良かったんです。
そして、
「手を出さないでくださいね。」
って釘をさして寝かせてしまえば、良かったんです。
予備の布団もあったことだし…。
でもそんなふうに判断できない。
とにかく家には入れられない。
その一心。
私、ジャケットを着て、外に出て行きました。
コレが大きな間違いでした。
「ほら、立ってください。行きますよ」
「ん~どこへ~」
「24時間、開いてるお店あるでしょう。そこに行きましょう。朝まで付き合いますから、朝になったら地下鉄で帰ってくださいよ。」
「ん~」
ぐでんぐでんの彼を引きずるようにして、家の玄関から遠ざけます。
ほっこれで一安心。
少し歩くと、地下鉄の駅やら、レストランやらありますから、とにかくそこまで…
いきなり、後ろからガバァっと、抱きしめられてしまいました。
「あ、あのAさん、大丈夫ですか?具合悪いの?」
「……」
「ふたりになれるとこ、行ってくれる?」
笑わないでください。
判らなかったんです。
意味が。
「あ、そうですか。はい、いいですよ」
ふたりになれる店、どっかにあったかな?
彼がタクシーをとめて、はじめて!!
ばかだっあたし~!
押し込まれるように乗って、
「いちばん近いホテル行って」
やっぱり~!
こういうの墓穴を掘るって言うんですか?
到着すると、かれが
「やば、俺、金持ってない」
あなたも判断力、ゼロですか。
「ホテル代も…」
「……いいです。私、出します…」
和姦成立ですね。
もう、ばかかと、アホかと。
ところが、部屋に入っても彼、頭をかかえこんじゃって、座ったきりで、かなりの泥酔状態のようです。
足がふらついてます。
「大丈夫ですか?」
「……」
私のほうは、はじめてホテルに来たので、めずらしくて、へ~結構明るいんだな。
照明のスイッチどこだろう?とか、彼が動かないのでチョッと余裕。
そのうち、彼。
わたしの顔を両手で挟んで、メガネをとって、
「コンタクトにしたら?素のほうがきれい」
あ~そうですか!
営業トークに騙されましたよ。
もう、その後はきれいとか、可愛いとかいうけど、耳に入るか~!
ってベッドに押し倒されました。
彼の家、タクシーで送るには遠いかなって。
あたしだって貧乏だもん!
でも結局ホテル代まで…
ばか
じ~っとしているので、どうしたのかなって思ったら
「起たない」
え?ほんとここにいたってもホッとする私。
でも、それが甘かった。
いきなり私を脱がせ始める彼。
ちょ、ちょっと、待って!
抵抗するも無言で、酔ってます!
この人!
下だけ全部ぬがされてしまって、恥ずかしい姿。
足を広げられて…
明るいんですけど、ここ。
せめて、照明くらい落としたい。
「あの、暗くしたいんですけど」
「いい」
こういう人だったんですか?お兄さん。
じっくり見られてしまって。
「きれい…」
って言われても…
「いや…」
としか言いようがないです…。
結局、全部脱がされて、指を二本。
痛っでも何もいえないあたし、いきなり挿入ですか、荒っぽいですよ。
ぐりぐりされても痛いだけ、濡れません。
それよりずるいですよ。
服きたままじゃないですか。
抱きしめられて、はぁ~とか、ため息つかれても困るんです。
服を着ようとしても、返してくれないし、トイレに行くとドアを閉めさせてくれません。
「や、すいません!閉めなきゃおしっこできないから!」
「だめ」
「ほんとに、お願いですから」
「見ててあげる」
何言ってんですか、もう!
結局5時くらいまで触られたり、指を入れられたり、抱きつかれたり、見られたり、した挙句、彼は爆睡しました。
どうしようかと思いつつ、一人でお風呂に入り(入ってみたかった)、トイレの窓から見ると、夜がしらじらと…
起こしたら、第2ラウンドでしょう。
それはもう。
それでも1時間くらい待って(?)いたけど、ヤメタ。
メモかいて、お金ないっていってたから、三千円置いて(気付くかな)帰りました。
ああふらふらする。
家に帰ってそっこー寝ました。
ん?電話がなってる。
「はい…」
「なんで帰ったの」
怒ってます。
怒ってますね…めちゃめちゃ。
「家まで行ったんだよ。電話も何度もした」
時計を見ると、午後一時。
「寝てました…」
「……」
なんかブチッって音が。
「俺、このままじゃ収まらないから」
あ、そうか気持ちよくならないんだ。
この話だめじゃん今、気が付いた。
でも相手が泥酔ですから、無理です。
すいません。
結局、今度は車で迎えに来た彼とホテルに行ったんです。
気持ちよく書こうとすると時間がかかるので、要望があれば、書き溜めて今夜にでもうpします。
長々ごめんね。